2015年11月28日土曜日

旅する携帯電話 


煩わしい時もありますが、通信手段の中心はやはり携帯電話。
便利ですよね。

日本で暮らしている時は特にこだわりもなく、普通にI Phone(ソフトバンク)を使用していました。
通信費が高いな、とは感じていましたが、それが当たり前だと思考停止していました。

携帯電話を持つようになった頃、たしか高校生ぐらいの頃は ”機種代0円!” みたいな広告をよく目にしてたのに、気がつけば携帯電話の本体価格が何万円もするようになっていました。
高性能だし、仕方がないのかな…と思っていましたが、やっぱり携帯に5万円は高すぎると思います!



この春から始まった移動生活をきっかけに通信手段を一新したわけですが、私自身一昔前の海外旅行では携帯電話を全く使いませんでした。

しかし、今回の旅では大活躍でした。車移動が中心の旅だったので、携帯がカーナビの役割を果たしてくれましたし、インターネットに繋がっていることで情報収集のためにネットカフェに行く必要もなくなったので本当に助かりました。

日本、カナダ、アメリカそしてメキシコと移動してきたわけですが、それぞれの国で通信会社のシステムは異なります。同じ端末で過ごすことでそれぞれの国の特徴や、サービスの質に大きな差を感じました。安くてシンプルな方がいいですね。


私たちの使用用途は電話とメールでの連絡、カーナビ、あとは情報集めです。
Miaが吟味を重ねた結果の端末、通信会社、アプリと、2015年現在のそれぞれの国のシステムについてご紹介します。





端末

まずは端末について。
日本で使っていたIPhoneには当然SIMロックがかかっているので、海外では使用できません。
海外でSIMフリーの端末を購入することももちろん可能ですが、使い勝手を考えるとどうしても日本語表記が良かったので、ここはMADE IN JAPNの端末購入を選択しました。

そんなわけで、旅を共にする端末としてFREETELのPriori2を選びました。現在は販売終了してPriori3になっています。
2015年3月当時で本体価格は9800円。そこからさらにキャンペーンを使用して2000円引きで購入しました。

もう1台候補の端末(NOKIA)があったので、実際にヨドバシカメラに行って感触を確かめてから購入を決めました。
その当時(と言っても今年の3月ですが)の私たちにとっては衝撃的だった、契約期間の縛りがないことがFREETELを選ぶ決め手になりました。

それまで使っていたIPhone5に比べるとカメラの画素も荒く、スピーカーの音質もタッチパネルの操作感も劣りますが、通話やインターネットなど必要最低限の操作は問題ありません。
たまにIPhoneを触るとそのスムーズさに惚れ惚れしてしまいますが、FREETELの端末も十分に役割を果たしてくれているので満足しています。
値段がIPhoneの5分の1以下ですからね。

OSはAndroidです。





IP電話業者

端末を手に入れたら次は、通信会社選びです。
それまでは特に何も考えず、自動的にソフトバンクに月々1万円近く支払っていましたが、SIMフリーの端末を手に入れたことで、日本独特のシステム・複数年縛りからも解き放たれ、自由に会社を選択することができました。

通話とインターネットを分けて契約することにした私たちは、まず最初に今後使用する機会が増えるであろう国際電話業界から、ブラステルを選びました。

ブラステルのシステムですが、端末から専用アプリをダウンロードすることで「050」で始まる番号が割り振られます。料金体系はプリペイド式の課金システムです。
海外で使用できるうえに通話料も安く、プリペイド式で無駄がありません。


料金は使用する端末で変わってきますが、FREETELの端末を利用して通話すると、

メキシコから日本の携帯電話にかけた場合、1分あたり52円。固定電話だと42円。
アメリカから日本の携帯にかけた場合、1分あたり21円。固定電話だと11円。
日本国内から日本の携帯にかけた場合、1分あたり15円。固定電話だと3円です。
050の番号を持っている人との通話は無料です。

安いですよね。
いつの間に海外通話ってこんなに安くなっていたのでしょう。

日本にいる家族との連絡手段として、skypeのような無料のソフトを使うことも考えましたが、結局IP電話で連絡を取っています。家族にとっても今までどおり携帯や家庭電話でそのまま話ができる方が簡単みたいです。
skypeのセットアップやカメラの購入など、簡単なんだけど抵抗がある場合もありますからね。


フリーテルとブラステルと名前が似ているので、内容を理解するのに少し時間がかかりましたが、2社とも私たちのニーズにぴったりのサービスを提供してくれています。





SIPアプリ

IP電話の通話に必要なアプリですが、最初はブラステルが推奨している無料アプリ「050Free」を使用していました。
しかし、使っていくうちに通話時のタイムラグが気になりだしました。また、着信ができないということが続いたのでアプリの変更を検討。

その結果、有料アプリの「Acrobits Softphone」に変更しました。
料金は7ドル弱。
このアプリの良い点は”通話時のタイムラグがない”という個人の感覚的な部分になってしまうのですが、以前使っていた050Freeと比較すると大きく通話品質が向上しました。
有料ではありますが値段以上の満足度を得られるアプリです。

Acrobits Softphoneに変更してからは音声通話の際の違和感がなく、普通の携帯電話に近い感覚です。受け手(日本の家族、友人)の反応も上々です。

iOSとの相性がいいという記事を見ますが、Andoroidとの相性も良好。なんの問題もありません。






各国の通信事情・契約システムについて

日本の場合 (インターネット含む) 

インターネットを使用する場合、日本国内では海外に比べてWifiを拾うのに困りました。
よく「Wifiあります」とソフトバンクの犬が言ってるのぼりは見かけたのですが、実際は飛んでないことが多かったです。そののぼりがある店や施設の人もよくわかってないことが多く期待したのに使えないということが何度もありました。


マクドナルドやスターバックスではどこでも飛んでいるのですが、そもそもそういう店がない場所を選んで旅や生活をしていたので、自力で通信手段を確保する必要がありました。


短期間Wifiのモバイルルーターを持つことも考えましたが、通信費を抑えつつ、持ち物を最小限にしておきたかったこともあり、DMMobileのデータSIMプラン(8GB/2140円)に加入し、端末のテザリング機能を利用してWifiルーターの代用としました。

DMMのサイトでは8GBあれば、1ヶ月の間で毎日1時間程度は動画を見たり、Skypeをしたりしても大丈夫!と譜っていました。
しかし実際は30分ほどのSkypeで1GB近くデータ消費してしまいました。

動画を見たりストリームングサイトで音楽を聴くとすぐにデータ容量は減ってしまいましたが、Macbookで必要な調べ物をしたり、メールで連絡をするには不便しませんでした。

IP電話の電波ですが、FREETELもDMMもDocomoの回線を使用しているようです。電波が悪くて困ることはほとんどありませんでした。





カナダの場合

続いて海外の事情です。
日本を出国して最初に訪れたカナダ・バンクーバーでは、フリーWifiが街のいたるところに飛んでいて随分助かりました。

携帯電話端末は2人とも1人1台ずつ持っていましたが、2週間弱の滞在だったので1台はSIMカードを買わずにWifiを拾って過ごしました。
そして、必要な連絡がいつでもできるように1台だけSIMカードを購入することにしました。

まずは最初に、バンクーバー在住の友人(日本人)が教えてくれた日本人経営の携帯ショップに行ってみました。


そこはまさに日本。必要以上に情報が多く、ややこしい話をたくさんされ、選択肢が多すぎる上に訳がわからない料金が細かく散りばめられています。わけのわからないまま言われるがままにサインしてしまいそうでしたが、段々腹が立ってきて悲しい気分になったのでここは却下。
言葉は通じるけど気持ちが全く通じませんでした。


次に訪れたのはカナダの大手通信企業のRogers。
こちらは先ほどのザ・日本の携帯屋さんと打って変わり、説明もシステムもとてもシンプルで分かりやすかったです。
カナダ人の英語は慣れるまで聞き取りずらかったのですが、しっかり気持ちのコミュニケーションが取れる対応だったのでここで契約。


海外で携帯を使用する場合、昔は今ほど携帯電話とインターネットがリンクしていなかったので単純に「60分で◯◯円」みたいに、テレホンカードを買うように簡単に使用できていました。

今は通話とデータで料金体系が2つになるので、少しややこしくはなりましたが、それでも日本のシステムと比べると雲泥の差です。
通話プランとインターネットのプランとSIMカードの代金をを単純に足し算するだけです。分かりやすいですね。

SIMカード本体(10ドル)と契約手数料(25ドル)、20ドルのTalk,Text & Internet Planを選んで税金込みで合計61ドルでした。

ちなみに最初に行った日本人経営の携帯ショップでは同じ内容で100ドル近かったです。なんでその金額になるのか説明が複雑すぎてわかりませんでしたが。





アメリカの場合

アメリカは1週間の滞在で、かつほとんどキャンプをしていたので、必要な時だけ野良Wifiを拾ってやり過ごしました!
目的地までの地図は事前にプリントアウトしておきました。





メキシコの場合
 
そして現在メキシコ。
カナダと同じように1台はSIM無しで、もう1台はこちらの最大手TELCELのSIMカードを利用しています。
私たちが使用しているSIMのプランは1ヶ月100ペソ(750円)で、容量が無くなったら追加で購入することができるようになっていますが、今の所ほとんど追加無しで過ごせています。

メキシコでは日本でいうところのLINEみたいなアプリで「Whats App」というアプリが一般的です。携帯端末のメッセンジャーサービスでは世界1位のようです。中国で人気の通信アプリはWechatでした。各国人気のアプリが違うのが面白いですね。

メキシコでは(アメリカでも)大抵みんなWhats Appをインストールしてやりとりしているので、友人同士のコミュニケーションは無料でできています。

SIMカードは街中のTELCELのお店で購入できるうえに、こちらのコンビニのOXXO(オクソ)でも購入可能です。
ちなみにまだ購入したことはありませんが屋台でも売ってます。SIMカード。





通信費に限って言うと日本が圧倒的に高額で、さらにシステムが複雑です。
携帯電話の手続きに関してはうんざりすることが多かったですが、それは日本特有だったんですね。
しかしながら日本でも少しずつSIMフリーの携帯端末も一般的になってきており、選択肢は増えました。
あとはWifiを使用できる範囲が実用的になればなお嬉しいですね。



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