2015年12月8日火曜日

ポートランドの湧き水と、お値打ちなスーパーWINCO

全米で住みたい街ランキング1位・ポートランドへ

カナダ・バンクーバーでの滞在を終えた私たちは、サンフランシスコを目指してアメリカの西海岸を南下し始めました。
移動手段はアムトラック(Amtrak)を利用して、電車での国境越え。

バンクーバーからシアトルまでの約4時間の道のりは海沿いを走っている時間が長く、途中で水鳥の群に遭遇したり、穏やかな海を眺めていたりしているうちに、気がつけば駅に着いていた。



アメリカでの最初の目的地はポートランド。

ポートランドといえば、環境に配慮した都市設計であったり、ZINE専門の書店、毎週末開催されているオーガニックマーケット、キャピタリズムよりローカリズムの方がクールだとされている風潮など、先進的な考え方を持っている人たちがたくさん住んでいるじゃないかという期待をしていたので、日本にいる時から訪れるのを楽しみにしていた。

そして、どうやら水がいい土地らしい。


シアトルでレンタカーを借りて、ポートランドまでは5号線をひらすらまっすぐ3時間。
慣れない右ハンドル、時速120kmでも追い抜かれる高速道路に何度も肝を冷やしながらも、なんとか街に辿り着いた。



ポートランドでは、バンクーバーでお世話になった友人が紹介してくれたカナダ人の女の子、レベッカの家に滞在させてもらうことになっていた。

レベッカはカナダ人なんだけど、現在ポートランドで仕事をしていて、趣味はロッククライミングやサイクリングというエネルギッシュな女性。
山に遊びに行って額から血を流して帰宅することもあったが、そんなときでも満面の笑顔で、ホスピタリティーに溢れた人だった。

彼女の同居人がたまたま私たちが滞在する3日間の間、友達の家に泊まりに行くことになっていたので快く部屋を提供してくれた。


近所のイタリアンでレベッカと一緒に夕食をとり、ポートランドの街のシステムや、人生で大切な要素など、未来を想像しながらいろんな話をして気持ち良く酔っ払った。

オススメの地ビール、本屋や古着屋、トレイルコースにレストランなど、レベッカの勧めてくるものはどれも魅力的。



ちなみにいくつかご紹介すると、

Good Breweries

-Hair of the Dog
-Burnside Brewing co
-Ecliptic Brewing


These Shops

-Powell's Books      (本屋)
-Buffalo Exchange  (古着屋)
-Canoe (Local Design)
-Everyday Music   (CD) 
-Salt & Straw     (アイスクリーム)


Hiking Trail

-Wildwood


Brunch/Breakfast

-Swee Dee Dee
-Screen Door
-Maurice


などなど。

ん〜。。全部行きたかった!!
どのお店もユニークなコンセプトで、HPも可愛い。

これは残念だけど滞在日数足りないな…と思いながら、その日は就寝。






いざ水汲みへ

そして翌日。
レベッカにもらった地図を頼りに早速街へ向かった。

ポートランドの街の地図を見ていると、街のあちこちに”Drinking Fountain”(水飲み場)のマークがある。それもかなりの数。

まさか、これ全部が湧き水・・?

と期待して水を飲んでみたのだが、水飲み場の水はしっかりカルキの臭いがする水道水だった。
なんでもポートランドの水道水は安全で安価らしく、

「ペットボトルの飲料を購入するよりも、喉が乾いたら自分の水筒に水を汲んで飲んで、環境に負荷をかけないようにしよう!」

という主旨の運動が学生中心に盛り上がってるようだった。

安全な水道水もそれはそれでありがたいんだけど、私たちはもっと美味しくてフレッシュな水が飲みたい。
事前に湧き水の情報は仕入れていたので、街をじっくり見ることもなく、すぐに湧き水ポイント目指して車を走らせた。





その名もなき湧き水の場所は、ポートランドの街から海へと向かう26号線の途中で、小さな2つの集落、ティンバーとエルシーのちょうど中間ぐらい。


のどかな山道を1時間ほど走ると、右手に”Drinking Water”と書かれた青い看板を発見!

路肩のスペースに車を寄せて、早速湧き水の元へ。


湧き水、発見


冷たい水がジャブジャブ勢いよく流れ出ていました。
口に含むと、新鮮な湧き水特有の甘みが感じられ、口あたりもまろやか。
日本人にとっては馴染みがあり飲みやすい軟水。

うん、これは美味しい!
これで作る地ビールはそりゃあ間違いなく美味しいはず。


よく見ると車線の反対側にも水が汲めるポイントがあり、ちょくちょく地元の人がペットボトルを持って水汲みに来ていました。

取水できるすぐ裏の森には囲いがあり、地元の人々がこの場所を大切に守っていることが伝わってくる。



水源を守る看板


満足するまで水を飲んだり浴びたりして、さらにタンクにもたっぷり水を汲めて大満足。

街からの距離も遠すぎず近すぎず、もしポートランドに住んだら毎週汲みに行けそう。












トラベラーの味方、スーパーWINCO!

いい水に出会えて気を良くした私たちは、この先のキャンプ生活に必要なものや食料を探しにポートランドへ戻った。

街中の幾つかのスーパーや、広場で開催されていたファーマーズマーケットを覗いてみたものの、思っていたより野菜の値段が高い。

ポートランドを含むオレゴン州は消費税がありません。0%です。
それでも野菜は高い。レベッカの家の近くのオーガニックマーケットは確かにキレイで美味しそうな野菜が並んでいるのだけど、気軽に買える金額ではありません。

これは困ったと車を走らせ続けていると、気がつくといつの間にか隣町のビーバートンに来ていて、そこでWINCO(ウィンコ)というスーパーを見つけました。

ここが当たりでした。

店内の商品は全て量り売り。野菜はもちろん、ナッツやスパイスなどの調味料油類に至るまで、全て欲しい分だけ購入可能。

オーガニックもあればそうでないのもあり選択肢が豊富。

しかも安い!
ポートランドのオーガニックマーケットの半分くらいの金額です。

各種スパイス類が並ぶ


ビーバートンの街自体は、ポートランドのおしゃれさはずいぶん薄れて、アメリカの片田舎という雰囲気。

WINCOに来ているお客さんも、だいたいみんな丸かったりしていい感じの和み感。

それが逆に心地よく、欲しいものを十分に吟味して買い物をすることができました。



ピーナッツバターがその場でできる!

結局レベッカのオススメしてくれたたくさんの素敵なお店には、時間の都合もありほとんど行くことができず、私たちにとってはWINCOのコストパフォーマンスだけが強く印象に残った滞在でした。

次回訪れるときには、ゆっくり街も見て回りたいなと思っています。
(ちなみにポートランドにもWINCOはあります)




ポートランドは街も人も、新しい文化が現在進行形で進んでいる魅力に溢れていました。

でも、実は隣町のビーバートンってポートランドも湧き水も近くて、何よりWINCOがあるので、生活費を抑えて滞在を楽しみたい人には穴場のエリアだと思われます。


そんなわけで、一番のオススメはビーバートンです!

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