2016年1月17日日曜日

ウチワサボテンの果実、トゥナを食べる

先日近所の山、La Buffaまで山登りに行った時に、メキシコの国旗にもあしらわれているノパレス(ウチワサボテン)のさきっちょの部分にできる果実、トゥナを採って食べてみました。


ノパレス。先っちょのピンク色の部分がトゥナ


ノパレスはメキシコでは野菜のような扱いで、八百屋さんや道売り、スーパーなどどこでもよく見かけます。
メキシコ人にとってはなくてはならない食べ物のようで特に女性に人気があるような気がします。


ノパレスに火を通すと粘り気がでて、めかぶのような食感に変わります。
豊富なミネラル成分とビタミンを含むノパレスには血をさらさらにする効果があるそうで、ヘルシーな食べ物として広く親しまれています。


葉肉の部分は野菜コーナーに売っているのですが、先っぽの部分にできるトゥナはフルーツとして認知されています。
東南アジアで食べられるドラゴンフルーツもサボテンの果実ですが、よく似た雰囲気です。
不思議なサボテンですね。








トゥナもノパレス同様にどこででも手に入るのですが、メキシコの自然から直接採取して食べてみたいという思いと、その時はまだノパレスがこんなにどこにでも生えていることを知らなかったので、わざわざLa Buffaまで採取しにいきました。


トゥナもノパレスも、サボテンなのでがっつり棘が生えているので気をつけないとすぐに刺さります。産毛のような細かい棘なのですが、実際刺さるとチクチクします。
それほど痛くはないのですが、棘が細か過ぎてなかなか抜けない割にチクチクが持続するのでできれば刺さりたくないところです。


予防策としてゴムの軍手をしていったのですが、見事に貫通しました。
産毛のくせに…。










La Buffaのヤギたち


後からヤギを放牧していたおじさんに棘に刺されず採取する方法を教えてもらいました。

まず、目星を付けたノパレスを発見したら、まずはその辺の枝ではたきをかけるようにトゥナの棘を払い落とします。
枝で棘をしっかり落としてからトゥナを採取すると、刺されることなく採取できるようです。



ヤギ飼いのおじさんはトゥナの食べ方も教えてくれました。

まず上下のへたを落として、切り落とした部分を繋げるように中央に切り込みを入れます。
そうするとくるっと皮がむきやすくなり、食べやすいです。


中には細くて固い種がたくさん入っています。メキシコ人の友人はそのまま食べていましたが、結構固いです。















La Buffaでは山の麓でトゥナを摘み、40分くらいかけて頂上まで上り景色を堪能。
そして、下山して昇り口まで戻ってきたところでカメラがないことに気がつきました。


。。。。。



泣く泣く来た道を引き返すと、頂上にいた家族が拾ってくれていました。
メキシコ人、優しいです。


予定外に山登りを二往復するはめになったため、持ってきていた飲み物はもうなくなってしまっていたのですが、そんなときに麓で摘んでいたトゥナが喉の乾きを潤してくれました。


最初は棘がチクチクするから嫌な感じだったのですが、最後は熱中症寸前のところを助けてくれて、本当にありがたかったです。
文句ばっかり言ってしまって悪かったな、と思いました。














水分を豊富に含んだトゥナはミキサーにかけてジュースにしても美味しかったですよ。
テキーラとトゥナジュースのカクテルもあるそうで、サボテン ×サボテンの組み合わせで美味しそうですね。

トゥナジュース。さっぱりして美味しい。レモンを加えても相性が良い。





トゥナとテキーラのカクテルのレシピ


Coctel de Tunas Rojss

よく熟れた赤いトゥナ1つ  1 tuna roja bien madura
砂糖大さじ1        1 cucharada de azucar
お水を少々         1 chorrito de agua
テキーラ適量        2 onzas de tequila blanco
氷             hielo


最初にトゥナをミキサーにかけて細かな種を濾して、後はそれぞれ混ぜるのみです。

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