2017年9月19日火曜日

プエルトモレロスでアジを釣る




風が気持ちいい、夕刻のプエルトモレロス桟橋。



今でこそビーチリゾートしてどっかんどっかんアメリカ風に栄えているカンクンですが、40数年前まではわずか20世帯くらいの小さな漁村だったそうです。
小さな漁村の面影はずいぶん薄くなりましたが、地元の人たちは昔と変わらず魚釣りをして楽しんでいます。


夕方になると海や河や湖に家族が集まり、女性陣がお菓子を食べたりおしゃべりしたりしている横で、お父さんが子供と糸を垂らしている姿をよく見かけます。


こっちの人は釣りをするといってもほとんど釣り竿をつかいません。
糸と釣り針だけか、ペットボトルに糸を巻き付けただけという、とてもシンプルな道具で魚釣りをしています。



ペットボトルスタイル



ペットボトルスタイルで魚を釣れるようになれば、糸と針さえあればどこでも気軽に釣りができる!と考えた私たち。
友達のフランシスコに作り方を教えてもらい、ペットボトルで仕掛けを作ってみました。


作り方は釣り糸の先に重りを結びつけ、そこから少し離した位置に釣り針を結びつけます。
糸の反対側はペットボトルに巻き付けるだけ。
完成。
5分もかかりません。


早速、釣りに詳しいフランシスコのお父さんにどこで魚が釣れるか聞くと、このあたりではコスメル島が釣れるぞと。
カンクンでは大した魚は釣れないぞと。


コスメルまで行くのもなかなか遠いので、まずはカンクンの近くのポイントで釣ってみることにしました。
















【リオ・二ズック/Rio Nizuc


カンクン・ホテルゾーンの南(空港)側、ラグーン(湖)とカリブ海がつながっている場所がリオ・二ズックです。
空港からホテルゾーンに入ると最初に橋がありますが、その橋の下あたりがポイントになっていて、日によっては超絶に美しいグリーンとブルーの水の色をしています。


橋の下から海にかけては、一応公園のようになっていて駐車場もあります。


仕事が終わって、フランシスコと一緒に夜暗くなってから釣りを始めました。


私達以外にも結構人がいて、泳いでる子供もいれば家族で夕涼みをしている人もいます。
ペットボトルで釣り糸を垂らしている人もいましたが、何組かのグループは投げ網を使った漁をしています。
網の投げ方がうまい人もいればへたな人もいて、プロの漁師ではなさそうです。


橋の両サイドからは網が投げ入れられ、かたや橋の下では子供が飛び込みばしゃばしゃ泳いでいる。
こんな状況で果たして魚は釣れるのか?
魚、逃げるんじゃねーの?

















……釣れませんでした。


2時間ぐらいやってみましたがこれといったあたりもなく、ペットボトルから糸を投げる作業もあまり楽しくありません。
投げ網の人たちはたまに魚をゲットしてましたが、わずかなもんです。
イワシっぽいのが獲れてました。


ボウズだった帰り道 は、フランシスコの釣りにまつわる思い出話を聞きながら帰りました。
イグアナを捕まえてその肉をエサにして魚を釣って、コンビニの横で油で揚げて食べたそうです。

うげー。野蛮。

























【イスラ・ブランカ/Isla Blanca




続いてのポイントはイスラ・ブランカ。
残念ながらこの1年の間にみるみる訪れる人が増えてきて、秘境感はかなり薄れてしまいました。
それでもまだ浜辺で焼き肉やキャンプもできるので、いつでも強風ですがお気に入りの場所です。


カリブ海の反対側のラグーンサイドでは、時々釣りマニアの方がボートで釣りを楽しまれています。
ソルトウォーターフライフィッシングのグランドスラム、ボーンフィッシュ、ターポン、パーミットが釣れるそうです。
釣りの専門用語(横文字カタカナ)が難しすぎて、カタカナが道具なのか場所なのか魚なのか分かりません。


その世界の人たちにとってはイスラブランカやシアンカーンはとても貴重な魚釣りが楽しめるようです。


しかし、私たちがやりたいことはそういう事ではありません。
素人として、簡単に、お金をかけず、食べられる魚を釣りたいだけです。
晩御飯のオカズを釣りたいだけなんです。




以前、イスラ・ブランカでアメリカ人が釣り竿を使って釣りをしている姿を見かけていたので、いけるんじゃないかとペットボトルを持参してみました。


ここのビーチは、波打ち際から少し沖に向かっていくと足はすぐにつかなくなるのですが、構造としては遠浅のビーチ。
手前には魚はいなさそうなので、できるだけ遠くに釣り針を投げ入れたい。
海の中に腰まで入り、そこからペットボトルを振りました。




いざ始めてみると、波・風が強く、思ったように投げられません。
雄大な大海原に向かってペットボトルを振っていると、途方もなく無駄なことをしている気持ちになってきました。


ふと横を見ると、Miaと友人女性が同じように一生懸命ペットボトルを振っています。
大自然の中の日本人3人。
カリブ海に向かって一心不乱にペットボトルを振り続けること30分。



















……釣れませんでした。

ピクリとも反応なし。


帰り道にはとびきり綺麗な夕日が見えました。
悲しい時や辛い時にはいつも狙ったように絶景を見せてくれる場所です。























【エル・エンバルカデロ/El Embarcadero


2度にわたる挫折の後、Miaが誕生日に釣り竿を買ってくれました。


これは…明らかに釣れそうな雰囲気!
一気にモチベーションが上がり、ペットボトルセットは早速針と糸に分解。


現場で、”道具だけはいいの持ってるけど使い方が分からないやつ”という恥をかかないために、一 度家で組み立てる練習。


簡単に思えましたがあっさり躓きました。
リールの構造が…


そこで役に立ったのがこの動画。




完全な初心者にもわかるように丁寧に優しく教えてくれます。
初心者の方はぜひこの高橋哲哉さんの動画で予習してください。


仕掛けの付け方から根がかりした時の外し方、万が一外せない場合、極力海にごみを残さないようにする外し方など教えてくれます。
意味不明の横文字もほとんど出てきません。
初心者に、そして自然に対する優しさにあふれています。








高橋哲哉先生のおかげで竿と仕掛けのセッティングができるようになったので、この日向かったポイントはエル・エンバルカデロ。


カンクンのダウンタウンからホテルゾーンに入って最初の橋。
カンクンタワーがあり、パイレーツショーの船が停泊している場所です。


橋の上からも下からもペットボトルスタイルで釣りをしている人がいます。
彼らに混ざって、ここでついに釣り竿デビューです。






“ペットボトルスタイルで魚を釣れるようになれば、糸と針さえあればどこでも気軽に釣りができる!…“


そんな最初の思いはすっかり無くなっています。


釣りたい!釣って、食べたい!ペットボトルじゃ釣れない!




満を持して竿を振ると、綺麗な放物線を描いて仕掛けが着水。
すると、すぐにあたりが!
魚がエサを食べているのが感じられます!


これはいける。これは釣れる。やっぱり釣り竿が大切なんだ!三度目の正直だ!


















……と、いうところで根がかり。

うんともすんとも動きません。


高橋先生に教えてもらった方法で外そうとしますが、外せません。
なんとか教えてもらった最終手段で引き切りました。


三度目のボウズ。。。























【プエルトモレロス/Puerto Morelos







次に選んだポイントは、カンクンとプラヤデルカルメンの間の漁村、プエルトモレロス。
選んだ理由は、村の中心にある公園から海に突き出た桟橋で、釣っている人がいたのを前に見たことがあったから。


桟橋から海をのぞき込むと、ゆらゆらとたくさんの魚が泳いでいるのが見えていました。
地元の人は、なんとペットボトルでカツオを釣っていました。
思えばあの光景がこっちで釣りを始めたきっかけになっていたような気がします。




さすがにもうボウズは御免なので、もう一度魚釣りについて詳しく調べてみました。
すると、大潮の時が一番釣れるらしいと。


大潮…?
干潮とか満潮とか、そういう感じ?


というぐらいの知識でしたが、なんせ大潮の時期が釣れることはまちがいないようです。
さらに、大潮の時間帯が分かるサイトを発見。




場所を指定すると、この日の何時が一番魚が釣れますよと教えてくれます。
凄いですねーインターネット。


これで道具もタイミングもバッチリ。
もはや釣れない理由はありません。





カンクンからプエルトモレロスまでは40分弱。
車を止めて、道具の準備をしつつ、はやる気持ちを抑えながらお弁当を食べ、大潮の時間を待ちます。
そして、ピーク予想の1時間ほど前から釣り開始。


桟橋から竿を振ります。
すると、すぐに今までにないあたりが!
これは…、間違いない!


今度こそ!!




…お!




















……釣れました。

2時間ぐらいで18㎝の可愛いアジが2匹と、イワシみたいなのが1匹釣れました。


アジ

イワシ?




いやー最高ですね。
アジ。

こっちでは売ってないんですよね。アジ。
青魚食べられるの嬉しいです。




プエルトモレロスの桟橋はほかにも釣りを楽しんでいる人たちがいますが、みんな程よくゆるくていい感じです。
エサの付け方を教えてもらったり、魚が飲み込んだ釣り針を外してもらったり、エサを付けるときにライトで照らしてもらったり…。


面倒見のいい地元の人に助けてもらいまくりながら、楽しく釣りができました。





カンクン近辺はプロから素人まで(マグロからイワシまで)様々な釣りを楽しめる場所です。
本格的にトローリングしたりボートを出したりするのではなく、気軽に素人がちょっと陸から釣ってみたいのなら、断然プエルトモレロスがお勧めです。




その後も釣れています。(アジが)

底が砂地なので根がかりもしないし、釣り場所の雰囲気も和やかです。
困ったら誰かが教えてくれるし、厳しいプロもいません。
サビキの仕掛けぐらい針を小さくすればもっと釣れそうな気がします。


ローカルの人曰く、プランクトンが豊富で魚が多い場所らしいです。





大事に持ち帰ったアジはアジフライにして美味しくいただきました。


アジの干物もできるかな…。




アジフライ定食

2017年8月26日土曜日

メキシコで楽しむ発酵食品



まだ日本に暮らしていたころ、メキシコで味噌を売って生計を立てる!というようなことを一瞬考えていたことがありました。
久しぶりに日本に帰った時、地元の友達に「味噌、売れてんのけ?」と聞かれてそのことを思い出しました。


あ、そんなこと言っていたなと。
味噌を売る計画はすっかり忘れており、いまのところメキシコで味噌を売ったことは一度もありません。


実際のところ、メキシコでも少し足を延ばせば味噌は手に入るのですが、麹が手に入らないので味噌屋さんは小商いには向いてませんね。




五か月目の味噌





【手前味噌をかびさせないコツ】



今のところ味噌屋さんにはなっていませんが、手前味噌は作っています。
麹は日本から送ってもらったり、メキシコに来る人に頼んで持ってきてもらったりして手に入れています。


以前住んでいたグアナファトでつけた味噌は、メキシコ横断の旅中も車に積んでカンクンまで持ってきました。
私たちが旅をしていた間にも、発酵は続いていたのです。


灼熱のビーチ・シポリテや、肌寒い山地・サンクリストバルなど、気候の変化はかなり激しかったはずですが、特に悪くなるようなこともありませんでした。




カンクンは年中高温多湿な場所ですがですが、味噌は仕込めます。
最近は表面のカビも全く生えなくなりました。


カビを生やさないコツは、味噌を容器に詰めた後、表面にさっと塩を振ることです。
表面の塩がカビの繁殖を防いでくれます。
容器の煮沸やアルコール消毒をそこまで完璧にしなくても、しっかり塩を振っておけばカビの発生はかなり抑えることができます。





味噌をかびさせないコツ。それは表面の塩です。


後はまあまあ適当でもほぼほぼ美味しくできます。




容器の底にたまり。



豆は大豆、ひよこ豆、フリホーレス(インゲン)といろいろな豆で試しましたがなんでも大丈夫です。
白いんげんでも黒いんげんでもいけます。


手前味噌なら大豆と麹と塩の分量も適当でいけます。
大豆と麹はほぼ同じ、気持ち麹が多いくらい。
塩はその半分で大丈夫。


200:250:100(大豆:麹:塩)
200:200:100(大豆:麹:塩) どっちでもいいです。


水も塩もこだわればそれなりにいいものができるのかもしれませんが、いつものガラフォンの水とその辺で売ってる塩でも美味しくできます。



2カ月目の味噌。まだまだです。























【はちみつのお酒、ミード】


時間をかけて少しずつ風味が変化していく発酵の過程を楽しめるようになると、他の発酵食品にも興味が出てきました。


そこで次にやってみたのはミード(はちみつ酒)。
ユカタンははちみつの産地なので、気軽に美味しいはちみつがどこでも買えます。


作り方はとても簡単。
はちみつと水にドライイーストを少量混ぜて放置するだけ。


分量ははちみつ1に対して水が3ぐらい。(100ml:300mlとか)
ドライイーストは小さじ1杯ぐらい。


注意点は仕込む容器の密閉がしっかりしすぎていると、爆発してしまいます。
少し空気が通るようにしておきましょう。
香りづけにスパイス(クローブやシナモンなど)やショウガを加えても美味しいかもしれません。


加熱殺菌消毒されていない生のはちみつなら酵母が生きているのでドライイーストは必要ありません。
常温で放置しておくと、発酵してアルコールになります。


うちは常温で放置しておくと一瞬でアリが来ます。
普通の食べ物でもアリが来るので、はちみつを放置しておくなんてもっての他。
アリから守るために冷蔵庫で作る必要があったので、ドライイーストを使いました。




5日目のミード。もう美味しい。



発酵中はシュワシュワと泡立つ音が小さく聞こえてきます。
音が聞こえなくなったら飲み頃だそうですが、途中で飲んでもすでに美味しいです。
大体1週間から10日くらいで出来上がり。


少しオリが残るので、フィルターや布で濾すと澄んだミードの出来上がり。
ちなみに私はめんどくさいので濾さずにそのまま飲んでいます。


少し微炭酸で、ほんのり甘くておいしいお酒。
レモンを絞ったり炭酸で割っても美味しいですよ。









video























【パイナップル酢/VINAGRE DE PIÑA

メキシコにももちろん発酵カルチャーがあります。
パイナップルを発酵させて酢を作る文化があるようです。


作り方は下記のような手順。


材料:パイナップルの皮(1個分)、円錐形の黒砂糖500Piloncillo)、水2ℓ

①パイナップルの皮をむいて、砂糖、水を加えて砂糖が溶けるまで適当に混ぜる
②常温日陰で45週間発酵させる
③液体が濁り、徐々に澄んでくるので頃合いを見てコーヒーフィルターなどで濾す



面白そうですが、みそやミードに比べて酢作りのモチベーションが上がりません。
酢、買うと安いですからね。
機会があれば作ってみたいと思います。



















【メキシコと発酵】



発酵は言うなればものすごくゆっくりとした調理。
味噌やはちみつの世界で麹や酵母が働き、少しずつ変化が起こって美味しくなっていきます。
大体の発酵食品は、コツさえつかめば適当にセッティングしてもできるところも気に入ってます。


普段の生活とまた別の時間軸が身近にできることになるのですが、これが不思議と居心地がよい。
植物を育てることにも似た、生き物の変化を感じられます。


娯楽や刺激や情報の少ない、今の生活だから気づけた喜び。
メキシコの暮らしに合ってるんじゃないかと思います。


2017年7月2日日曜日

キンタナ・ロー州最後の楽園!?七色の湖バカラールに行ってきた/Bacalar laguna de los siete colores



メキシコ人に絶賛されている観光地、七色の湖と呼ばれるバカラールに行ってきました。
噂にたがわぬ楽園でした!!





【バカラールへのアクセス】



バカラールの街には小さいですがADOバスのターミナルがあります。
カンクン、プラヤデルカルメン、トゥルム、チェトマルなど、ADOバスが走っていればどこからでもからアクセス可能です。


カンクンからは約5時間
プラヤデルカルメンからは約4時間
トゥルムからは約3時間
チェトマルからは約40分です。


ADOバスはホームページ上で割引をしていることが多いので是非チェックしてみてください。
カンクンからバカラールまでは通常400ペソですが、セールだと160ペソの時もあります。
バスステーションでは定価でしか買えません。



もし運転に苦手意識がないなら、断然レンタカーをお勧めします。
寄り道もできるし荷物も積めるし、一本道なので運転も簡単です。
駐車場所に困ることもありません。
















【バカラールの宿 MAGIC BACALAR】




ベリーズの免税地域、ZONA LIBRE を満喫した私たちは、翌日に備えてバカラールの街で宿探しを始めました。
すると、意外なことにホテルは満室ばかり。
土曜の夜だという事もあったのかもしれませんが、小さなバンガローからモダンなホテルまで、聞いても聞いても空きがありません。


通常私たちだけで旅をしているときは夜から宿探しはしません。
大体は事前に予約を入れておくし、たまに現地で宿を探す場合でもお昼に到着するようにスケジュールを組みます。
今回は連れてきてもらっていたので、メキシコ人のペースにお任せしてどうなるのかな~と見守っていました。
しかし、一向に宿は見つからない。


このままではらちが明かないと、テントを持参してきていた私たちだけキャンプをすることにしました。
4人はエアコン絶対必要でホテルじゃないと嫌!という事だったのでいったん分かれて翌日再集合することに。


たまたまこの日が混んでる日だったのかもしれませんが、できれば宿の予約はしていった方がベターです。



最終的に落ち着いたのは、キャンプもできる湖畔の宿、【MAGIC BACALAR】





ドミトリータイプのベッドとテントサイトのみの宿でしたが、かなりいい宿でした。
エクスペディアなどの予約サイトでも予約できますが、直接予約の方が宿泊料金が安くなります。


ブッキングサイトでは267ペソですが、ホームページから直接予約すると210ペソ。
常設されているテントを利用すると175ペソ。
テント持ち込みで125ペソです。(料金は1名あたり)







自炊のできるキッチンも付いていて(冷蔵庫有)、なんと朝食も付いてきます。






レセプション前のスペースではWIFIが飛んでいて、携帯などの充電も快く引き受けてくれます。


テントサイトはフラットな砂利で屋根も付いています。
嵐が着たり日差しが強いこの地域では屋根がついていると助かることが多いんです。
しかもテントサイトにもコンセントが!
旅人に必要なものが分かってくれています。





シャワールームやトイレも有機的な建築で清潔感があり、宿のキャパシティに対して十分な数があるので順番待ちをする必要もありません。
ストレスなく過ごせました。





そして何より素晴らしいのがレセプションのジョナタン君のホスピタリティ。
さわやかな笑顔で必要な情報を丁寧に教えてくれます。
英語もばっちり。


アクティビティも受け付けており、カヤックレンタルが1時間75ペソ。1日借りても250ペソです。
チェックアウトした後にカヤックを借りたのですが、その間荷物も預かってくれたので助かりました。


利用しているお客さんも、家族連れや女の子一人旅など、落ち着いて穏やかな人たちばかり。
楽園の雰囲気を損なわないナイスな客層です。
















【バカラールのレストラン】




夕食は街の中心にある公園沿いのレストランで食べました。
宿からは中心の公園までは歩いて15分くらい。

公園沿いにはお土産物も並んでおり、いい夜の雰囲気。
カンクンやプラヤデルカルメンのようなバカ騒ぎが繰り広げられてるわけでもなく、子連れやカップルが穏やかな時間を楽しんでいます。

ローカルの人たちも商売っ気が無く穏やか。
気温もちょうどよく、けばけばしい照明もないので月も星も綺麗に見えます。
なんか…落ち着くぜこの街。

この日は寝不足で長距離移動だったので、テントに戻ってすぐに寝ました。





翌日、ゆっくり起きて宿の朝食をいただきます。
メニューはコンチネンタルかメキシカンを選べます。
シンプルなメニューですが、陶器のお皿でサーブしてくれるので豊かに気分で朝を迎えられます。
プラスチックじゃないだけで幸せです。


食後は湖畔に突き出した東屋のハンモックで読書。
湖の色がみるみる美しくなっていくのを横目で見ながら、水に入ったり本を読んだり…。
湖面からは穏やかで気持ちのいい風が吹いてきます。
鳥の声と子供の笑い声。
至福のチルアウト。
これ以上のセッティングはそうそうありません。









最高にリラックスしたところでランチへ。
最近チェックしているメキシコ人のYouTubeチャンネル、Viajefestが訪れていたレストラン、

LA PLAYITAへ。






このレストランも本当に良かったです!
おそらくアルゼンチン人経営のレストランで、自然の美しい景色とレストランが見事に調和している空間。
大きな木がオープンテラスに影を作り、湖を堪能しながら繊細な食事がいただけます。
 



木の影、そよ風、ハンモック。
湖からもアクセスできるので、カヤックに乗って来店することも可能。
長居したくなる極上の空間。






ここでは、海老のココナッツ揚げマンゴーソース添えをいただきました。
非日常を味わえる超絶お勧めレストランです。




ここでボトルワインを入れて、一日ゆっくり過ごせるような老後を迎えたいですね。












【いざバカラール湖へ】




お腹が満たされたら、宿で借りたカヤックに乗って湖へ出ました。
湖の反対側にはカリブの海賊の沈船が残っているので、それを見に行くことに。
宿からは大体30分くらいでしょうか。
慣れないカヤックは、風が無ければ問題ありませんが、結構疲れるので、交代で焦げる体制の2人乗りがお勧めです。
本当に綺麗な色の湖ですが、湖上は直射日光を食らうので、日よけ対策は万全に。
カヤックじゃなくてボートでアクセスする方法もあります。




海賊の沈船。
ロマンを感じざるを得ません。




ちなみに、この湖にはストラマトライトという不思議な生きた化石もあるそうです。



ストラマトライトとは?
ストロマトライト(英: stromatolite)は、藍藻(シアノバクテリア)類の死骸と泥粒などによって作られる層状の構造をもつ岩石のことである。 特に、内部の断面が層状になっているものを指す。 (Wikipediaより)



細菌の一種になるので地元の人はHongoと言っていました。
先カンブリア紀から生きている(少なくとも5億年前)って…。


よく理解できなかったけど、こちらもロマンを感じざるを得ません。
私たちは行ってませんが、興味のある方はぜひ。
ローカルの人は皆ポイントを知っています。





バカラール湖自体も言うなれば巨大なセノーテなのですが、
沈船の向かいには湖に接したセノーテ、セノーテネグロもあります。
沈船からセノーテネグロに向かって漕ぎ出しましたが、まあまあ距離があり、暑さにばてて断念しました。


もう限界…と思って宿の方に帰る途中、突如雲行きが怪しくなり、風が吹き波が立ち、穏やかだった湖面が一瞬で海のように。
バカラール湖の湖岸は遠浅なのですが、中心部はかなり深くなっています。
湖岸沿いを漕いでいたのでカヤックから降りて水中を歩いて帰りましたが、もし湖の中心にいるときだったら危なかったかも。
風がそのまま波になるので、天気予報は要チェックです。














【まとめ】


今回バカラールの実質滞在時間は夜の18時から翌日の18時くらいとちょうど丸々1日くらいでしたが、大変満喫できました。
美しい湖と穏やかな街の雰囲気、良心的な宿やアルゼンチンやヨーロピアンの影響を感じるレストラン。
メキシコ人のお勧めは響かないときも多いのですが、ここは本当に素晴らしい場所です。




いい場所はすぐ開発されてしまうのがこの世の常ですが、ここはまだイケてます。
キャンプ場もホテルもいい具合にバランスよく共存できています。
自然に対するリスペクトが感じられる設計が多く、メキシコ人たちも素朴で優しい人が多いように感じました。





一人旅でもカップルでもファミリーでも楽しめること間違いなし。


メキシコの懐は深いですね。
まだまだ堀りがいのある国です。













2017年6月29日木曜日

ベリーズのフリーゾーン(Zona Libre)







「ベリーズのZona libreに行かないか?」

 友人のエステバンの家でビールを飲んでると、ふと誘ってくれた。
話を聞くと、メキシコとの国境近くのベリーズ側に非課税のゾーンがあって、そこでは服や靴や電化製品が安価な値段で売られているとか。  



「ガソリンも安いのでそこで大量に買ってメキシコで売って大儲けした人もいたらしい。ブランド品の靴や服も無茶苦茶安くで買えるんだ!本物と全く同じ製法で作られていて、ただ本物じゃないってだけで見た目には本物と同じなんだ!テレビもあるし車の部品もある。なんでもあってなんでも安いんだ!」 


 要は偽物の市で、かつ、税金がかからないため安くでいろいろ買えるらしい。
ちょうど別の友人からもそこの話を聞いていたこともあって、興味があった私たち。
偽物のブランド品には全く興味はなかったが、Zona Libreとベリーズには興味があったので誘いに乗ってみることにした。   








 週末に出発しようという話だったが、金曜の夜になっても音沙汰がないので、流れそうだなーと家でゆっくりしていると、エステバンから電話がかかってきた。


  エ「準備オッケーか?明日は5時に出発するぞ!途中に何度も検問があるからIDは絶対              忘れるなよ。」
け「あ、やっぱり行くんだね。オッケー!じゃあ5時に準備して待ってるね。ところでエ            ステバンは時間通りに動くタイプ?」
エ「俺はPuntoal(時間に正確)だ。でもソニアがなあ…。まあでも、彼女が起きなくて            もとりあえずいったん5時には迎えに来るよ。」
け「オッケー。じゃあ5時に出られるように準備しておくね。」
エ「455分には迎えに行くからな。また明日!455分に。」  


念押しして帰っていったエステバンだったが、結局迎えに来てくれたのは7時。
ベロベロでろれつが回ってないし、まだビールを手に持ってる。
おいおい…。 


 一緒に行くメンバーは、誘ってくれたエステバンとその彼女のソニア、エステバンの後輩っぽいラウル。イダルゴからインターンでカンクンに来ている女子大生のカレンと私たちの計6人と犬1匹。


5人乗りのピックアップトラックに6人がぎゅうぎゅうで乗り込む。エステバンの飲酒運転を心配していたが、結局ラウルが運転してくれた。



  
ぎゅうぎゅうの車内。すぐ寝たエステバン




カンクンを出発して、プラヤデルカルメン、トゥルム、初めて訪れる小さな村々を通過していく。


途中でフルーツを買い食いをしたり、ウトウトしたりしている間に国境近くに到着。
カンクンからZona libreまでは約5時間かかった。




道路脇の果物屋さん


国境には軍人も一応いるが、かなりゆるい雰囲気で緊張感は皆無。
通過するときに課税対象について職員に確認してみた。

・アディダスやプーマ、ナイキなどのスニーカー
・商用目的に大量購入した場合
・一人当たり300ドル以上の買い物


他にもいろいろ言っていたが、意外と課税対象が多い…。
聞いていた話と違ったが、そんなに大量購入する気もなかったのでそんなものかと軽く覚えておくことにした。

一応ゲートをくぐるが、パスポートやIDのチェックは一切なかった。
高速料金の料金所みたいな小さな部屋の中では、3人ぐらいの職員がテレビを見ながらおやつを食べ、談笑していた。
楽そうな職場。


国境を越えると、カジノとガソリンスタンドが出てきた。
その奥に再びゲートが。
どうやらこのゲートの中がフリーゾーン。





フリーゾーンのゲート



敷地内にはハリボテのような味のない店舗が軒を連ねる。
それぞれの店で売られているのはタイヤ、お酒、服、電化製品、カバンなど。
一部トミーヒルフィガーやラコステなどのお店もあるが、ほとんどのお店の商品は遠くから見てもクオリティの低さが伝わってくる。
ここがZona libreか。
はっきり言って微妙。






微妙。




例えばサッカーのユニフォームの値段は50ペソ(約300円)と確かに安い。
しかし一目でわかるほどの偽物っぷり。
元々低かった私たちの購買意欲は車を降りる前には完全に消滅。


買い物には期待していなかった私たちはともかく、とにかく買い物を楽しみにしていたほかの4人。
聞いてた話と違って課税もされそうでこのクオリティ、大丈夫かな…と思って目をやると、みんな鼻息荒く興奮している。
全く購買意欲は衰えていなかったので安心。
3時間後に集合する約束をして、それぞれ思い思いのお店へ旅立っていった。










せっかくここまで来たので一通りお店に入って商品を見てみると、なんとかなりの商品がメイドインチャイナだった。
よく見ると、働いている店員の中にもベリーズ人に混ざってちらほら中国人がいる。
こんなところで働く中国人。
たくましいというか、やはり目の付け所が違う。
おそらく、半数以上のお店のオーナーが中国人だ。
確かに儲かるんだろうけど、このあたりは国境らしく周りに何もない場所で、自分だったらここでビジネスはできない。


 でも彼らはやる。
同じ移住者という視点から見ると、その行動力にはしびれてしまう。




中国製テント 20ドル







中国人のたくましさに思いをはせながら、そのままぶらぶらぶら歩いていると中華料理のお店を発見したのて、休憩がてら店にはいって軽く食事をとることに。
味はメキシコの中華料理より少しはましかな…いや同じくらいかな…少し油が少ないかな…という感じ。
料金はメキシコより高めだ。  






中華料理屋のメニュー







春巻きと焼きそばを食べながら、メキシコの携帯電話(電波が届いていた)でこのあたりのことを調べると、中華食材のお店があることが分かった。
そこなら少しは欲しいものがあるかと期待して、ご飯を食べ終わり、お店を探そうとしたタイミングで豪雨。


雨が収まるのを待って少し探し続けたが、道が冠水して歩くのが大変になってやる気がなくなり、結局見つけられなかった。
後で聞いた話では中国食材店は確かにあるとのこと。
ただし賞味期限を要確認だそうです。



 一応思い出にRayBanと書いてあるサングラスを50ペソ(300ペソ)で買った。   
 時間になって集合場所に向かうが、他の4人はまだ粘っている。  


「次が最後のお店だからね!どうしてもハイヒールが欲しいの!」


  そう言いながら店の奥へ消えていった友達を待っていると、セキュリティをしているベリーズ人が話しかけてきた。
中国人がたくさんいて驚いたことを伝えると、ベリーズではメキシコに比べて外国人の土地取得の手続きが簡単なため、中国人があちこちで土地を買ってビジネスを始めているんだと教えてくれた。




セキュリティをしていたアルフォンソ君。フリーメイソンのネックレスは上司からの贈り物。


そんな話をスペイン語で話してくれたが、地元の人とは知らない言葉で話していた。
クレオール語ってやつだ。    




しばらくして、ようやく他の皆の気が済んだようで、車のもとへ戻ってきた。
私たちがほとんど何も買ってないことを知ると、気の毒そうな顔で見られた。  


いや、いいんだよ。。本当に欲しいもんが無かったから。
興味深い体験ができたのでそれで満足。
もう来ることはないと思うけど。  


後ろ髪引かれながら(私たち以外)車に乗り込み走り出すも、最後の最後に車を止めて、閉店直前のお店に駆け込みカバンを買うラウル。
カバンを売って店のシャッターを閉め、黒塗りの高級車で去っていく中国人。
いい車乗ってました。 




 みんなはたっぷり買い込んでとっても満足そう。
あれを買った、これが安かったと嬉しそうに報告してくれた。


ソニアがエステバンにプレゼントしていた偽物のカルバンクラインの香水の匂いを嗅ぐと、そういえば日本のアウトレットモールができたころは、喜んで買い物に行っていた事を思い出した。


トラックの荷台を荷物でいっぱいにして再びメキシコへ戻る。
国境では荷物をチェックされ、課税対象だと一度言われるが、個人消費だというとすんなり通してくれた。
300ドルまでなら大丈夫という店員もいれば、100ドルまでという店員もいた。
結局カスタムも通してくれたので実際のところどのくらいから課税されるのかは分からなかった。









結局、中国ってやっぱりすごい国だな…と、痛感させられたフリーゾーンだった。